OpenDriveを6年近く利用し続けて、諦めた

容量無制限のオンラインストレージという言葉に惹かれて、OpenDriveを契約し5年と9ヶ月。値下げあり、突然の倍額への値上げありと振り回されて来た。しかし、ここまで容量無制限のオンラインストレージという看板を初期の頃から続けて来たストレージも珍しい。

容量無制限

私が最初に見かけた容量無制限のサービスは、無料のレンタルウェブホスティングだ。ウェブサイトを沢山抱えておけば、ウェブサイト運営者に有料サービスへの誘導がやり易く、ウェブサイト管理者を多く集める目玉として無料かつ容量無制限のレンタルホスティングを目玉とした。

次に来たのが、アップローダアップローダではダウンロード者に課金を求める事で、ファイルのアップロードを無制限にする事ができた。

その次にようやく来るのが、オンラインストレージだった。結局 Bitcasa, Amazon Drive Unlimitedと破れ去っていった。

OpenDriveは過去より使いやすくなったが

OpenDrive、過去は酷かった。アップロードに失敗する、公式アプリケーションとブラウザでの1ファイル目のみ速度が早いが、それ以降は速度が規制される。公式アプリケーションを使えばいいのだが、公式アプリケーションが不安定(当時まだlibfuseとdokanが不安定だった)で仮想ドライブ上で大きいファイルを開くのは、再起動を賭けた賭けになっていた。

当時からAPIにはmd5によるチェックサム出力機能があったのだが、公式アプリケーションは対応しておらず、公式アプリケーションでアップロードしても破損している事が多々あった。ドラック&ドロップによるアップロードを使用すると10kb/sまで速度が落ち、500MB以上になると数日かかると計算され、キャンセルするとOSが数時間フリーズすることになった。

ともかく、昔のOpenDriveはアップロード機能に関しては酷かった。

大容量ファイルのオンラインストレージ間処理の神ツール rcloneの登場

なんでこんなに酷いのに使い続けたと言えば、数ファイルダウンロードして資料を扱い、バックアップする分には使えるが、保管したデータを丸ごとダウンロードして何処かに移すのは難しかった。

そんな中、公式でさえ使っていなかったチェックハッシュを使ってアップロードダウンロードできるツールが登場。rcloneだ。

ただ、OpenDriveの仕様上、大きいファイルのダウンロードをAPIから利用しようとするとダウンロードに失敗する。(手作業でブラウザからダウンロードすることはできる)

お亡くなりになったファイル

10月ぐらいから、別のオンラインストレージに移行してるのだがなんと、1割のファイルが死んでいるのだ。破損ではない、一般にも公開してもいない大学のレポート等がアクセス不能になっている。酷いのが503(一時的にアクセス不能)と返してくる。amazonのGlacier等に保管してるのであれば、一ヶ月もあれば復活するだろうと考えていたが、復活しない。つまり、復元不可能になっている。

これからOpenDriveを利用しようと考えている人達へ

バックアップ目的で使用しないで欲しい。私は酷い目にあった。

-- 追記

Windows版の仮想フォルダは日本人によってメンテされてるdokan (fuseをwinAPIで動かせるようにしたもの)は結構ちゃんと動きます。fuse公式のツールが重い以外には。Mac版のfuseはosxfuseとmacfuseの2大台頭があり様々な開発者もどっちつかずな上、Appleが深いAPIを触らせるのを嫌っていた為、フリーズすると数時間ぐらい復帰出来ませんでした。 ただ、WindowsでOpenDriveを触った総合時間が1日程度なので、当時のWindows版はわかりません。ただ、"ドラック&ドロップによるアップロードを使用すると10kb/sまで速度が落ちる"のと、長時間使用してるだけで軽いフリーズするのは確認しました。(でもMacよりは軽かったです)